特急座席の加工屋が開発したドライバークッション


2.座席の場所で用途が異なるジレンマ


これを読んでいる大半の方は、色々な車の運転席、助手席、後部座席に座ったことがあると思います。一方、車種によって個々の座席に求められる役割や予算配分が異なることまで、気付く方は少ないと思います。


例えばスポーツカー、軽自動車、商用車の場合。いずれも前方座席だけを使用するケースが大半なので、後部座席の乗り心地(=コスト)にさほど気を配る必要はありません。
対して、高級車やのファミリーカー場合。後部座席が使用される比率が俄然大きくなります。高級車には座席への予算もそれなりにあるので、重鎮が座ることの多い後部座席にもしっかりお金をかけることが可能です。
一方、7つも座席のあるミニバンや、ファミリーカー。そのコスト按分について、シート設計者のジレンマが大いにあるようです。


更に、シート設計者を大いに悩ませるのが運転席と助手席の設計。
よくよく考えるとすぐにわかるのですが、この二つの座席に求められる役割には、天と地ほどの差があります。
運転席は、100%作業用の座席です。他の座席とは異なり、運転座席での姿勢は常に一定、そして手足は常に作業する特殊環境。また、作業のしやすさだけでなく、ちょっとした作業のミスが死の危険性も伴うため、運転操作時の安全性にも充分考慮する必要があります。
したがって、運転座席は「作業性」「安全性」「快適性」のバランスが取れた設計が重要。


そして、この問題に関するシート設計者最大のジレンマは、そんな難しいバランスが問われる中、運転手の体型が千差万別であること。
155cmの小柄な女性ドライバーを想定した「作業性・安全性・快適性」と、180cmの巨漢男性を想定した「作業性・安全性・快適性」のバランスを取ったシートとでは、設定基準が大きく異なります。


そうなると、シート設計者が選択すべき優先順位は、「最も無難な安全性重視の運転座席」の設計にせざるを得ません。


上述通り、「快適性」を最優先することが難しい運転座席。そんな座席で常に運転に意識を集中しがら長時間走ったら、心身共に疲れるわけです。


それに対して助手席は、基本的に寛ぎ席。走行中の姿勢に制約はなく、座っていればいいだけなので、快適性が圧倒的に求められます。
だからといって、助手席を運転席と異なる設計にすることは、予算の関係上難しいようです。(クッションの部分は同じ設計にし、高さ等を調整する台座の部分を運転席と助手席で異なる設計をする自動車が主流のようです。)


まとめると、あらゆる体型の運転手に最も安全性が高くなる、総花的な設計を強いられる運転座席、そして予算の関係上、同レベルの座席仕様にせざるを得ない助手席。


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当店のthe LONG DRIVEは、そんな座席で長距離・長時間運転を強いられるドライバーや助手席同乗者に対し、少しでも快適で疲れにくいカーシートをご提供することを目標に開発しました。



特急座席の加工屋が開発したドライバークッション




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