特急座席の加工屋が開発したドライバークッション


3.世界製造戦略のジレンマ


世界で最も普及しているクッション材はウレタン素材。


クッション材の代名詞となっているウレタンですが、リサイクルを始め環境面での課題が多いウレタンは、公共性の高い鉄道用座席ではほとんど姿を消しました。現在日本で製造される鉄道座席には、鉄道車両の頂点である新幹線を始め、快適性・環境性・耐久性の3拍子を揃えた、固綿と東洋紡ブレスエアー®の複合素材が主流になっています。(詳しくはB.「新幹線は、なぜ長時間座っていても快適なのか?」で。)


一方、自動車業界を見てみると、日本のみならず、全世界レベルでウレタン素材が依然主流です。というか、ウレタン素材以外で作られている自動車座席は未だほとんどありません。


では、自動車シート設計者がウレタン素材に満足しているからかというと、そういう訳でもないようです。


ウレタンの課題はいくつかあるようですが、その中で一番大きな課題は「重さ」と「熱がたまってしまう」点。環境問題が叫ばれて久しい中、燃費の向上は自動車メーカーの至上課題です。
(蓄熱すると暑くなるため、クーラーの使用量が増え、燃費が落ちてしまいます)


そして、夏場は快適性でも著しい問題が生じます。
夏場の運転時、エアコンからの冷風で体の前面は涼しくなります。一方、蓄熱した座席に密着する膝や太ももの裏、そして背中が汗でびっしょりになってしまうご経験、皆さまもあることと思います。


the LONG DRIVEを開発している際、縁あって某自動車メーカーに勤める現役のシート設計者の方に、色々とお話をお聞きする機会がありました。


その方曰く、ウレタン以外の新高機能素材を採用するのにあたり、最大の難関は海外での調達とのことでした。
つまり、今や自動車は世界中で生産しているので、部材は世界のどの工場でも同条件で調達できる価格・品質・納期保証が大前提となるようです。
新機能材には大変興味があるようですが、現状を考慮すれば、ウレタン以外の新素材が標準品に採用される可能性はほぼゼロとのことでした。
ただし、付属品としてウレタン座席の欠点を補完する商品なら、ニーズがあるのではとのコメントを頂きました。


<<シート設計者のジレンマ、the LONG DRIVEが解決します!>>


「ウレタンは蓄熱して暑い」。このジレンマは、当店商品で確実に解決できます。 the LONG DRIVEの中芯に使用しているクッション材は、95%が空気層で出来ているので、通気性が非常に高く、熱がこもりません。 また、エアコンの冷気が直接シートに当たるよう通気孔の向きを調整すれば、空冷シートに座っているようで、とっても涼しく快適です。



特急座席の加工屋が開発したドライバークッション




このページのTOPへ